近年、シミ治療薬として「トランサミン」が注目を集めています。なぜトランサミンがシミに良いかというと、肌への色素沈着を抑制する効果が認められているからです。そもそも人間は紫外線を浴びると、肌を守るためにシミを生み出すメラニンを作り出す性質があります。この時、メラノサイトの周りの肌細胞からメラニンを作るという情報が伝達されます。
トランサミンは、その情報に含まれるシミ発生物質をブロックし、メラノサイトがメラニンを作り出す働きを抑制する働きがあります。その結果、シミや肝斑、老人性色素班、炎症後色素沈着などを抑えることができます。飲み方は、1日3錠を3ヶ月ほど服用すればいいだけです。口から飲む薬ですので、安全性について不安に思われる方は多くいらっしゃいます。
ですが、トランサミンの主成分のトラネキサム酸は歯磨きや子供の風邪薬に使用されている成分です。なので、安全性は認められており、安心して手軽に利用できます。しかしながら、この治療薬を服用する時は注意点があります。それは、止血作用が高く、服用すると血が固まりやすく血栓になりやすいということです。
なので、脳梗塞や心筋梗塞などの病歴がある方は医師への相談が必要です。その他にも、トランサミンは腎臓によって排出される仕組みです。なので、腎臓機能の弱い方、また妊娠中の方、他の薬と併用される方も医師に相談が必要です。上記の注意点に気をつけて、治療薬を飲んでください。