シミは、メラニン色素が肌に沈着してからできます。紫外線や老化、遺伝、ホルモンバランスの乱れなどによりでき、原因や症状によりシミの種類が分かれます。シミには、老人性色素班、肝斑、そばかす、炎症性色素沈着、脂漏性角化症、花弁状色素班などがあります。種類によって治療方法が異なります。
治療は、皮膚科や美容皮膚科などで受けることができます。シミの治療方法には、外用薬や内服薬、レーザーなどがあります。医療機関で処方される医薬品は、有効成分が高濃度で配合されているため、効果が高い分、副作用のかの性もあるため、正しく使用する必要があります。外用薬には、ハイドロキノン軟膏やトレチノイン軟膏があります。
ハイドロキノン軟膏は、有効成分が5%から10%と高濃度になっているため、漂白作用が強いです。トレチノイン軟膏は、コラーゲンを産生して皮膚のターンオーバーを促します。その結果、メラニンを排出させ、肌に弾力やハリ、潤いを蘇らせることが可能になります。どちらも効果が高いため、副作用を避けるためにも、薬の量や決められた塗布回数はきちんと守ることです。
内服薬では、トランサミンやビタミンC、L-システインなどがあります。特にビタミンCは、体内で生成できないため、内服薬や食品により摂取することになります。レーザー治療では、症状に合わせて機械を選択します。傷跡を残さずにメラニン色素だけにアプローチするタイプやレーザーの熱により肌表面の古い角質を除去するタイプなどがあります。